SHCMエルガイム    Bandai(1/144)


「重戦機エルガイム」の前半パート主役機にして、そのシンプルかつ美しいデザインラインと純白のカラーリングが話題となったエルガイム(Mk-I)。
デザイナー永野護氏により吟味された機械的構造と、劇中のスタイリッシュなアクションの両方のイメージをあわせ持つ、非常に立体化泣かせのメカだ。

今回製作したのは当時「ハイコンプリートモデル」と銘打って販売された、バンダイの完成品フィギュアシリーズのひとつ。 完成品といえばいかにも玩具的なものが多かった時代に「完成済プラモデル」の精度を目指しつつ、ダイキャストの使用やプラモデル以上の可動や色分けを再現したものとして人気を博した。
特にこの「"スーパー"ハイコンプリートモデル」エルガイムは、108ヵ所可動、設定された構造の完全再現を謳い文句に登場した上位モデルで、\3,000を超える(今の時代だと高く感じないものの)価格もあいまって少年達の高嶺の花だった。

当時小学生ぐらいだった自分もご多分に漏れず手に入れることが出来ず、長らくオークションでも高嶺の花だったが、最近運良くそれなりの値段のジャンクを入手できた。
すばらしい商品としては、魂スペックシリーズのエルガイムも発売されているが、他のプラモデルと並べることが出来る1/144というスケールにこだわりがあるので、最高の1/144エルガイムを目指して作ることにした。



設定画アングルその1。
製作のきっかけは、魂スペックが1/144じゃなかったというのもあるけど、オレにとって1番のエルガイムが「ホビージャパン91年5月号の特集「サンライズ・ロボット列伝」でのSHCMベースのエルガイム改造作例(作:原田雅彦氏)」だからというのが大きい。
SHCMって、顔が大きめで手足がガッシリした設定体型をよく再現してるんだよね。


設定画アングルその2。後姿もセクシー。
全体の白はWAVEのパール粉を混ぜた白の吹きっぱなしで、つや消しっぱいカンジ。
関節はアローンと同色で、クレオスのミドルストーンとガイアのスターブライトゴールドの混色によるメタルっぽいブラウン。
濃いグレーは黒にガイアの純色シアンと少量の白をまぜたブルーグレー。


設定画アングルその3。
関節可動はSHCMのものをすべて生かしつつ上腕を回るようにしたり、首の関節を増やしたりで可動範囲を広げている。


設定画アングルその4。
膝はもちろんSHCMままなので、正座も出来る可動範囲。股関節を多重関節に変更しているので、もとよりも立ち膝が自然になったと思う。
顔は頬当てを大きくしてマスクを削りこんだだけで、イメージどおりになった。ヘルメットは外せるんだけど、素材がパリパリになってていつ割れるかわからないので外すことが出来ない(笑


設定画アングルその5。
可動指はSHCMまま。イイカンジなのでディテール増やそうと思ったけど、やっぱりパリパリで(略
腰は元もボールジョイントだが動きが悪かったので、イエローサブマリンのものに置換。


設定画アングルその6。
ランダムスレートの開閉はSHCMまま。シリンダーは魂スペック方式で外側装甲内に折りたたむようにしたので、伸縮はなし。


設定画アングルその7。
パワーランチャー、バインダー、ランドブースターを取り付けた重装備状態。
写真には見えないかもだけど、付属品は消耗品ということで、本体の白と若干色味を変えている。


手付かず品との比較。
顔、太もも、足首のほかはほとんどいじってないのが分かると思う。
今の目線だと、SHCMといえども「あちこち動くワリにポーズがつけにくい」カンジで、特にボールジョイントなのに動かない足首がちゃんと接地することで印象が変わったんじゃないかな。
各パーツの形状は、現存するどの立体より設定画のバランスをよく再現してるね。


付属品一覧。
1.バスターランチャー(HGHMから)
2.スプリング内蔵でソーラーパネル伸縮を再現したランドブースターライト(SHCM)
3.バインダー+Sマイン(旧キットから)、予備セイバー柄2本(SHCM)
4.パワーランチャー(SHCM)
5.セイバー柄2本(SHCM)
6.ハンドランチャー2本(旧キットベースで伸縮を再現)
7.セイバービーム部(HGUCキュベレイから)
8.ランサー(旧キットから)
9.スパイラルフロー変形前後(SHCM)
10.ダバ、アムのフィギュア(SHCM)
11.エネルギーチューブ(0.68径ケーブル)+コネクタ(HGHMから)

今回は2ページ立て!各部の詳細画像は次のページへどうぞ。


リターン
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