Ballただいま製作中

バンダイ(1/144)

かつてこの世には「LMHG(リミテッド・ハイグレード)」という商品シリーズが存在した。なんとかしてラインナップを増やしキット化を望むファンの期待にこたえるため、パーツ数を制限し簡易金型を用いて低コストでの開発〜販売を行った商品だ。
そんななかで発売されたのが、OVA「08小隊」で登場したこのRB-79Kボール。いわゆる「センチネル0079」版と呼ばれるカトキハジメ氏リデザインのボールを流用したデザインだけに、当時はカナリ(商品の)人気が高かったと思う。
しかしLMHGシリーズを買った人なら分かるのだけど、これがけっこう作りにくい(笑)。パーツ数も少ないし処理する部分もそんなにないんだけど、合わせが悪いしディティールもシャープじゃない(この辺は簡易金型の限界か)ので
「一見して作りにくそうに見える」
のが大きい。手間を想像してげんなりしてしまうというか。
そんなわけでなかなか製作に踏み切れないでいたのだが、すわ「MGボール(var.ka)発売決定」の報に色めきたち、過去の因縁に決着をつけることとした。


2005年09月11日までの成果


パーツが揃ってからが長かったなぁ。理由のホトンドは「塗装を考えているうちにMGボールが出てしまった」というのがあるかな。
まあ年明けにこの色になってからまた放置だったんだけど(笑?)
この段階ではレモンイエローに近いアイボリーで本体をグラデ塗装。機械部分はありきたりなグレー。ここからガシガシ汚しとかが入っていくのでホトンド下地と思ってもらって結構。
砲基部のコードやウインチがイイアクセントになっている、といいなあ。


塗ってみたら押し出しピン跡が上手く消えてなかったので、光硬化パテで埋めなおしの図。まあぼちぼち。


2004年09月24日までの成果


というかまあ、もうパーツ揃ってんだけどね。
大前提として「MGボールはセンチネル版」というのがあって、それならばこのキットではできるだけ遊んでやろうと手を加えた。
キットのスタイルはおおむね良好で形状に手を入れる部分は特にないので、その分はお遊びパーツに注力できたね。
そんなわけでご覧のように結構なパーツ数。元のキットはランナー状態で20パーツないというのに(笑)


本体部分。ガンプラっぽくない(笑)
重要な基本工作として、腕付け根ブロックを胴体の球体ブロックから切り離すというのがある。
ココの形状が非常に甘く、また球体と一体成型で非常に工作がしにくいのだ。仕上げまで考えると切り取った方が楽。プラの肉厚があるため切り取りにくいようにも見えるが、キッチリデザインナイフで切れ込みを入れた後ペンチで内側に倒せば難しくない。
イメージとしてココのブロックが小さめなので1mmプラ板で囲み1回り大型化。囲っちゃうつもりだったので盛大にペンチで曲げ取ることが出来た、ともいう。
腕の基部となる円筒部分も細めなので、エバーグリーンの11.8mmプラパイプをかぶせた。かぶせるためには元のパーツを一皮剥く必要アリ。

球体は特にいじらず。仮組みの段階で「アタマがチョット尖ってるかな」という印象があったのだけど、頭にイロイロ載せるので無視。
後部エンジン部分に付く金網は、実際金網と真鍮線で自作。


上で説明した腕付け根ブロック。設定では複数の円筒の組み合わせとなる腕基部は、今回は布?製カバーとした。
カバー内にメカと保護リングがあるかのように適当に削って、水で溶いた木工用ボンドに浸したティッシュ細切りを巻きつけ作成。
なお付け根ブロックの底面には着座用のスキッドを用意した。


大量の小物パーツ。左上から着座用の主脚、大型投光器(2個)、上部サブハッチ、下部メインエンジン、後部サブエンジン。
中央左から、フロントアンカーユニット、そのユニットに付く精密作業アーム本体、フロント上部前照灯。
中央下側は左から、作業アーム、コックピットハッチ左横に付く対人ライフル、暗号信号発信用ライト、姿勢制御スラスター。
下はキットのビーム砲?を改造してサイズダウンした大型機関砲ユニット。

くわしくは完成時に解説を入れるけれど、コロニー警備に用いられた民間ベースのボールという設定を立てたので、作業、警備利用に向けたデチューンと装備追加を行っている。
考えているうちにノリすぎてパーツが増えた感あり(笑)

ちなみに、この機体での対MS戦闘はまったく考慮しておりません(笑)


腕。1本1パーツという大胆設計のため、動くはずの関節部の隙間やらなんやらがすべて埋まっている。大概の人は作り直しちゃうと思うし、その気持ちも良く分かるのだけど、なんとなくキットに対して「負け」のような気がして、意地になって掘り込んだ。
こんだけ彫って中を黒く塗れば、可動部のように見えるだろう。


で、以上を組み上げたのがこの状態。作業用にしてはなんだかカッコイイんでない?
ただ、うっかり投光器を「眼」だと思っちゃうと、新手のロボダッチに見えてくるのが不思議。緑に塗るってのも一瞬考えたけど(笑)
ここまで作る仮定で、バリエーションもいくつか考え付いちゃったので適当に絵にして載せとくかぁ、思ったのだけど、カトキ氏もそんなことを雑誌やってるんだって?じゃあいいや(笑)


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