ウエスト・マクラーレン・メルセデスMP4/12

REVEL(1/24)


・マシン説明
97年、マクラーレンはそれまで長年の付き合いであったマールボロから、ウエストへとタイトルスポンサーを変更した。カラーリング発表はシーズン開幕直前まで遅らされ、開幕前テストではかつて創設者ブルースマクラーレンがマシンを駆っていた頃のカラーリング、マクラーレンオレンジをペイントするという徹底振りだった。
そして迎えた発表。通常塗装の倍以上の手間とコストが掛かると公言する「シルバーとメタリックグレーのグラデーション」は、マシン先端の赤とあわせて煙草の火と煙をイメージしていると言われているが、なによりもその美しさに人々の度肝を抜いた。
この年、開幕戦でディビット・クルサードが、最終戦でミカ・ハッキネンが優勝し一時期の低迷からマクラーレンが力をつけてきたことをアピール。翌年には大爆発を遂げるわけで、カラーリングだけでなく話題を振りまいたマシンだった。
・解説
ドイツレベルが98年に発売した4車種(いずれもドイツがらみ)のひとつであるが、安いミニチュアをばらした様なチープな作りで世間をにぎわした。個人的には、プロポーションを大きく外していなければ「ありさえすれば素材にはなる」という観点からワリと歓迎だった。なにより、このカラーリングが手元に欲しかった。


ノーズはこの年のマクラーレンはもともと太いが、輪を掛けてキットの太さは際立っていて、まるでいものよう。そもそもこのマシンは不恰好なのだ。しかし形はまあまあなのでラインを整えるだけで大きな改造はしていない。どちらかというと、全然形の違うリアのボディーワークやコックピット付近に手間が掛かっている。とはいっても、レベルにしては良く似ているほうだと思ったものだ。


後ろから。サスペンションやウイングは太くて分厚いので何とかして薄く削りこむ。地味ながらチープさは大きく改善される。
キットはギアボックスのディティールが完全に無視されているのがつらい。が、何もしてない。テールランプはさすがに透明プラ板から作り直した。


コックピット周り。1/24にもなるとハンドルもかなり小さい(し目立たない)ので、ディティールアップはやめてキットのデカール(カラフルなボタン類も)のまま。サイドポンツーンにミラーがくっきり写りこんでるのがいい感じ。


側面。曲面主体のマシンにカラーリングが良く映えているが、実は大チョンボをしている。この頃、マシンの黒い部分を「黒」だと思い込んでそのまま塗ってしまったのだ・・・。「黒に近いメタリックグレー」が正解なので、完成直前に気づいて(手遅れ)悲しくなったものだなあ(遠い目)。
マシンの形自体は全然好みじゃないのに、カラーリングは最高、という一風変わったマシンだった。


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