フットワーク・無限ホンダFA13

MODELERS(1/20)


・説明
1991年、日本のF1ブーム&バブル景気に後押しされて運送会社フットワークがアロウズを買収、ポルシェエンジン供給を受けてチーム「フットワーク」として華々しくF1に参入した。
しかしスポーツカー用のV6を2基連結したような長大で重いエンジンはまったく回らず、斬新な1枚支柱タイプのウイングもマシン全体に悪影響を及ぼすという事態で鳴かず飛ばず。
92年に心機一転無限ホンダエンジン供給を取り付け、前年日本GPで3位表彰台を獲得した鈴木亜久里をドライバーに迎えて日本色を強めた体制で臨んだのがこのFA13だ。
マシンは中段グループとしては満足いくレベルで、予備予選は問題なく突破。決勝でもメーンドライバーのミケーレ・アルボレートが数度の入賞を果たすなど光る走りを見せたのだった。



そもそも「鈴木亜久里の乗機」として製作を始めたFA13だったが、製作中に「ミケーレがル・マンテスト走行中にクラッシュ、死去」と報が入り、悲しみのあまり計画変更した「ミケーレ・アルボレートの乗機」。
亜久里の分は替わりにハセガワのLC90を買ってきてみたけど、いつ作ることやら。


中段グループにしては仕上がり(活動資金はトップレベルだったからなぁ)のいい流麗なボディライン。基本的には無改造で、定番工作のみ。ピン位置にはアクセントとして金属球を埋め込んでいる。


デザイナー、アラン・ジェンキンスの「悪趣味」ともいわれたセンスを物語る独特のフロントウイング。当時流行したボーテックスジェネレーターを2本搭載したボリューム感は格別。
見た目どおり重量があるのでフロントの動きはルーズだった、と伝え聞いてはいるが(笑)
※ボーテックス・ジェネレーター:フロントタイヤ後部に滞留する渦流を高速の空気流で吹き飛ばす装置


モデラーズが1/20プラキット初参入となるこのキットは、第1弾にしてタミヤスタンダードと肩を並べる高水準のもの。もっとも設計時点でタミヤから多くの協力を受けているとのことで、高水準もうなずけるか。
おもしろいのはリアカウルが3分割であるということ。一部分を取り外しての展示がカッコイイ。


カウル内。配線をするのが面倒でいつまでも放って置いたのだが、さかつう製のコンピュータプラグを大量購入して一気に作業。
エキパイの表現はちょっと派手目。


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