フェラーリ642

ROSSO(1/24)
・マシン説明
90年、アラン・プロストとのコンビネーションでチャンピオンまであと一歩まで迫り、またフェラーリとして100勝目を飾るなど、目覚しい働きをした名車641/2。これをモディファイして翌年投入したのが、この642である。
しかし、原型である640系を設計したジョン・バーナードはチームをすでに去っており、またこの年導入された新規定にもうまく対応できず冬季テスト中は最速を誇ったものの、開幕直後から失速。この年加入したジャン・アレジとともに5〜6位をうろつくも、チャンピオン奪還を目指したチームにとっては落胆すべき結果であり、新型マシンである643を前倒しで中盤から投入することになった。
・解説
このころは日本中がF1バブルとバブル景気に浮かれており、模型業界においてもタミヤ、ハセガワ、モデラーズ、そして新鋭ロッソといったメーカーから我先にとキット化が行われていた時代。
ロッソというメーカーはその名前(イタリア語で「赤」)からも分かるとおり、フェラーリを中心にキットを発売していた新興メーカー。次々と新作を発売するがその開発速度がたたって倒産してしまった。
そんな、いまや伝説の中に名を残すのみとなったメーカーの1/24初キットである意欲作がこの642だ。


その独特なフォルムが賛否両論な642。個人的には?な感じ。しかしF1バブルの影響もあって、ハセガワとダブルブッキングするほどに恵まれたマシンだった。


後ろから。このキットはプロポーションもなかなかながら、非常に組み立てやすく、また完成時の見栄えもする好キット。そのかわり改造やディティールアップをしようと思うといじりにくい面もある。
ボディの再現度は高いので、特にすることもなし。


コックピット周り。パドルシフトが曲がってる・・・接着してないからなぁ。ところで、プロストがどうの言っておいてマシンはアレジ仕様。


さて、このキットのメインはボディカウルが全て外れるところ。そこで、出来うるところまで配線類をディティールアップした。
ただ当時の技術力の問題で、結構雑な感じ。メタルック(のり付き金属箔)がうまく貼れなくて。エンジン、モノコック等各ユニットがねじ止めなので完成後ばらせたりしてちょっとエンスー気分。でもばらしたりつけたりしているうちにさらにメタルックがはがれてきたり・・・


さてアップ。ラジエーターパイプも自作してある。ところが、ロッソからは通常版に加えて配線やラジエーターパイプを含めたハイグレード版が発売されたりしてちょっとショック。まあ、値段もハイグレードだったから買う気は無かったけどね。


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