ティレル・ホンダ020

TAMIYA(1/20)


・説明
謀反のカドでフェラーリから追われたデザイナー、ハーベイ・ポストレスウエイトとジャン・クロード・ミジョーのコンビが、フェラーリで日の目を見ることの無かった斬新なマシンを新天地ティレルで018として作り上げたのは1989年のこと。
シャープかつ地面からやや持ち上がった形状のノーズは、今やフォーミュラの定番となった吊り下げウイングタイプのフロントデザインの礎を築いたものだった。
非力なエンジンながら軽快な運動性とコンスタントなスピードを見せた1990年の019を経て、1991年ついに念願のホンダ・ワークスエンジンを搭載した020へと進化する。
中島悟、第2のセナと謳われた新鋭ステファノ・モデナをドライバーに迎えたこの年、大いなる飛躍を目指したものの、パワフルながら重量のあるホンダエンジンとシャシーとのバランスがうまくいかず、またピレリタイヤの性能不足にも足を引っ張られ、そのうえ頻発するトラブルにも悩まされるなど期待された成果を挙げることは出来なかった。



さて、説明書きはともかく「中島悟最後の乗機」020である。
実はこれ、作りかけの友人のキットを譲り受けて製作開始したのだがこれがまた・・・(笑)
中学のときに作っていたものらしく、べろべろにはみ出した接着剤、モコモコに塗ったくられたグロスブラック、そしてなぜかモノコックとカウル(つまりボディ)は銀塗装。
こりゃ新しく買ってきたほうが早いかも、と思いつつもレストアを開始した。


所詮中学生のやることか、接着剤ははみ出していたもののパーツの接着自体はうまくいっていない(笑)
おかげでほとんどのパーツは無傷でばらすことが出来た。
次にシンナーを使って全パーツの塗装はがし。15年物の塗料は意外と頑固ではがれにくい。
まあ最悪削ったりしながらはがしたのだ。
明らかにパーツをランナーから切り出すより手間が掛かっている(笑)が、まあレストア自体が目的でもあったりするので無問題。かな?


カウルを外したところ。きれいになって元の持ち主を見返すことが出来ただろうか?
ボディは丹念に余白を切ってデカールを貼ったうえでクリアーを何層か吹き重ねてテカテカに。これも研ぎ出しは行っていない。


マシン後部はオーソドックスなのにノーズ周りだけ以上に先鋭化している、結構アンバランスなマシンだがやはりアンヘドラルウイングはカッコイイね。
ボディカラーはタミヤ指定のガンメタだが、実写を見る限りスモークグレーをかけるなどしてもっと黒くしても良かったかな


エンジン部。これも軽く配線を行ったのみ。トランペットとラジエータは「こすって銀さん」で磨いてみた。
ハッタリは効くね。


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