ザウバー C22(2003年)ただいま制作中

Revell(1/24)
・説明
ニック・ハイドフェルド、ハインツ・ハラルト・フレンツェンという2人のドイツ人ドライバーをラインナップしたザウバーの2003年マシンが「当然のように」ドイツレベルから発売。
「レベルF1キットは作りにくい」が定説だが、今回もソレに当てはまるのか?


・2005年4月10日までの成果

ホイールをちゃんと作ろう、というわけで暫定で合わせていたキット付属のタイヤをはずし、アク・ステオン製のタイヤを履かせるためにホイールを改造。
キットのホイールとタイヤ自体も妙にサイズが合ってなかったが、このタイヤとはもっと合わないので、0.3mmプラ板を巻いて径を太くした上で幅も切り詰め。
その分リムが厚くなるので電動ドリルに取り付けてデザインナイフで内側を削った。


というわけで4本終了。


シートも開始。タダのバスタブなので、F2001を参考に切り欠く。この辺の設定はゼンゼン分からないので、ほとんどおんなじに作っちゃおうかと考え中。
だれかいい資料ある?(笑)


いいかげんギアボックスも始めちゃおう。ここもやっぱり資料に乏しいので、写真で見える範囲でそれなりに。あぁ、これからディティーるんだけどね。


大体仕上がったアンダートレイ先端部。あとは支柱を立てるだけ。


フロントサス周りも基本的に終了。アルミ缶を切り出してモノコック側のサスカバー(キットには造形されていなかったけれど、なかったのはシェイクダウン時ぐらい)を製作。左右一体で作って中を突き抜けている。サス自体もごらんの薄さ。
そうそう、キットどおりだとどうも車幅が合ってないようなので、前後とも調整が必要だったな。まぁあれだ、キットの寸法はまったく信用できないというわけで。
ミラーも仮付け。アームを薄く削って取り付け部をきれいに合わせた。隙間埋めには光硬化パテが大活躍。
ちなみに下に転がってるプラ板はブレーキダクトの原型の原型。まだまだパーツはそろってないねぇ。


アンダートレイ裏側。ギアボックスは極小ビスによる取り付け。モノコックもそうする予定。


・2005年3月26日までの成果

ついにフロントサスまわりも手付け。キットはなぜか、ステアリングアームとアッパーアームを段違いになるように構成しているのだけど、どう見ても実車はそうなっていない。
ステアリングアームが下半角つきなのを見ると、どうやら最近のF1のフロントサスが前から見て八の字になっている(昔は皆逆八の字だったねぇ)のを取り違えた様子。
いやいやこれだから憎めないね、ドイツレベルは。
少し迷った末、キットパーツを使用することに決め、とりあえず段違いを直してみた。ここから細く薄く加工だね。


黒塗り部分が加工(というか切り取り)予定地。リアサスをかなり攻めたので、細さも薄さも妥協できない。


さあ一気に進んだアンダートレイ。ほぼ終わり。
光硬化パテをフル活用してリアディフューザーを製作。前方のシリープレートもプラ板で作り直し、合わせてサイドポッド前方の小翼も追加。なんにせよこの辺ははっきりと全体が見える資料がないので読み取りが大変だった。
ここまでするなら、ディフューザー手前のトレイ部分も作り直しちゃえば?って思いそうだけど、実はそれをやるとトレイ全体の加工に発展しそうなので、この程度で。


ほぼ完成形。この程度まで薄く見えれば十分かな。




上が加工前、下が加工後。加工予定線を見ればだいたい意味は分かるかな。まあレベルキットはこういうところをしっかりいじるかいじらないかで相当仕上がりに差が出るのだよ。
といいつつ、この辺に凝ってもサイドディフレクターを装着するとたいして目立たなくなる(笑)


・2005年3月20日までの成果

うわぉ。寝てる間に14ヶ月も経ってたよ!としらばっくれつつ製作再開。
ボディの形状修正もおおむね終わってサフ吹きした状態。各パーツがシャープになったこととリアがすっきりしたことで大幅に精密感増量。
あとは各部の微調整や仕上げ、メンドいフロントサスの大幅加工(当然必要)ぐらいだね。下は比較用の素組状態。




左が素の状態で右が加工後のリアディフューザー。驚くのはサイズが1994年の規則改正前の状態であること(笑)
また、ひっくり返すとディフューザーの立ち上がり位置も現行規則よりはるかに手前からとなっており、もはや間違いを通り越してでたらめ。
ボディの出来がいいのになぜこんなことに…たぶん上面の形状だけみて裏を作ったんだろうなぁ。ということで、すっきりあきらめて作り直し。
ディフューザー形状自体はフェラーリによく似ているので、タミヤの1/20フェラーリF2001を参考に製作。 乏しい資料を解読するに上面と下面の立ち上がり位置、角度が違うようなのでこのあと上面のラインがつながるように整形する予定。


トンネル部は同ウイリアムズFW24を参考にした。
裏の正確な形状はわからないものの、規則にはせめて合わせないとな(笑)
フィンはもうちょっと凝った形だけど、まあこのぐらいでひとつ。


簡単ディフューザースクラッチ法。というほどのものでもないけど。まあこのあと2回ほど作り直すのだけど(笑)
いや、形状把握は1年前に済ませたはずなんだけど、まったく覚えてなくて試行錯誤してしまった。さっさと作るのが正しいなぁ


同じく左が加工前、右が加工後のリアカウル。かなり削ったけれど肉厚のおかげで裏打ちの必要なし。こういうとき海外キットは便利だね(違)
インダクションポッド周りもメリハリ良く。
ちなみに給油口カバーの形状が間違っているので修正。前側が丸いのが正しいんだよね。まあ直すのはいいんだけど、キット付属のデカールと合うのかがちょっと心配。


加工パーツの多いリアの組立状態。F1らしくなったねぇ。


・2004年1月22日までの成果

サイドディフレクター、リアタイヤ前の小羽、エンジンの排気熱がリアサスに直接当たらないようにする為の受けは極力薄く削りこむ。
全体的に薄くしたり、エッジが薄くなるように斜めに削ったり。ナンにせよどのパーツも厚さは半分以下に。
プラ板で作り直した方が早い気もするよね。でもソレをしないのがオトナさ。


前回更新分と比べてみよう。というわけで、実物と全然違うギアボックス周りを変更。この車、リアをカバーしてないから結構目立つんだよね。
以下が修正内容。
1.サスアームは全て厚みを半分に、幅を2/3程度に削り取る。前方は本来形状が違うのだけど、ほぼ見えなくなるのでこのまま。
2.アッパーアームの位置関係はギアボックスの修正において変更なし。キットでは上半角がついているものの実車はほぼ平行なので角度を修正する。
3.ロワーアームはアッパーアームに対して前進しているのが正解なので、パーツごと前進させる。同時に前方のピボット位置を変更。アッパーアームとは平行にならない。こちらは下半角をつける。
4.プッシュロッドもロワーアームに合わせ前進。現在は取り付けていないがドライブシャフトも斜めに通ることになる。
 こうやって見るとギアボックスのスリム化、アンダートレイの形状優先のためにジオメトリ面で大変に妥協しているのが分かるなぁ。でもトップチームはもっとクレイジーだよね。
5.ボディの隙間から微妙に中が見えるので、ギアボックスはエンジン直後まで延長。
6.アップライトは削り取り、なんちゃってホイール内カバーとエアダクトを作成予定。

アッパーアーム部加工中の写真。

ロワーアーム部加工中の写真。


フロントウイングは翼端版を削り込む。ただし前方の厚みはレギュレーション上正しいのでそこそこに。小羽は遠慮なく削り、後部のふくらみはなぜか裏がふさがれているのでふたを削り取った。
メインウイング、フラップは翼端版削りこみで浮いたスペースを埋め合わせた。
リアウイングは厚みを半分程度にしたうえでエッジを削るにとどめた。


カウル後部の削り予定地。レベルキットはなぜかインダクションポッドの峰が丸いのでエッジを立たせるように。
またダンパーの納まるふくらみは大きくだるいのでシャープにする。
そうそう、ボディで1つ、レベルらしくない間違い発見。なんとだ、ノーズが実車より細いのだよ(笑)
まあこの方がカッコイイのでそのままでいく可能性高し。


・1月11日までの成果

「どーせレベルだろ」みたいな気分で組み始めたんだけど、組み立てていて感じたことは「パーツの合いが(レベルにしては)すごく良い」「形の崩れが少ない」「プロポーションが良好」であること。
特に驚いたのは、空力付加物やフロント、リアウイングなどの薄い部品のカドなどがシャープに出ていて、組んだときのゆがみや隙間がホトンドでないことだ。
ぶっちゃけちゃえば「別の会社(or別の工場)で作ったみたい」なシャープさ。海外キットにしては、だけどね。

もしかして今までより格段に組みやすいのでは?




組んだら見えなくなるペトロナス(実際は型落ちのフェラーリ)エンジン。これも前作「トヨタTF102」よりずっと凝った作り。
でも、アンダートレイに置いたらギアボックスとスペースが空くのはナンデだろ。ここ、実車でスペーサーなんか切ってあったんだっけ。


すごいよ、カルトグラフデカールめちゃくちゃ綺麗。正直な話、これを貼りたいがために慌てて製作に着手したと言っても過言ではないぞ(笑)
というわけで、資料もそんなにないので出来れば無改造でチャッチャと完成させたいところ。

いや、USGPのフレンツェン車にしてやりたい気持ちは確かにあるんだけどね。


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