リジェ・無限JS43

BBR(1/43)
・概要
95年を戦ったリジェのマシン。この年、トム・ウォーキンショウがリジェとベネトンの実権を握っており、発表されたこのマシンはクレジットこそフランク・ダーニー作となっていたが、どこから見てもベネトンB195とそっくりという驚くべきものだった。当然各チームからクレームが出た(レギュレーションに「シャシーはチーム毎に一定以上(割合は失念)のオリジナリティがなければならない」とある)が、政治的やり取りがあったか「B195とは別物」という判定がFIAより下されている(細部においては、レギュレーションを意識してか形状が異なっていたのは確か)。またドライバーも、オリビエ・パニスがレギュラーでもう一台はマーティン・ブランドルと鈴木亜久里がシェアするという変則3人体制で話題を呼んだ。ウォーキンショウは、お気に入りであり親友のマーティンを乗せたかったが、無限エンジンの獲得条件に鈴木亜久里のシートが含まれていた為、無理矢理両方乗せてしまうという暴挙に。シートは半々だといっていたが、シーズンも終わってみれば亜久里は1/3ぐらいしか乗ることが出来なかった(テストもほとんどさせてもらえなかった)。また、彼はこの年F1より「撤退」している(今もって引退宣言は無し)。

・説明
形自体はあまり好みで無かったこの車を作ったのは、フレンチブルーがすごく美しかったのと、やはり鈴木亜久里のドライブしたマシンであるという2点だった。しかし実際は亜久里はほとんど活躍せず、この年の鈴鹿では予選中に2コーナーでクラッシュ、決勝を欠場という、なんとも間の抜けた引退レースとなってしまった。お前を見に鈴鹿まで行った俺の立場はどうなるんだよー。



正面。当然亜久里車である。買ったキットはプレスバージョンか何かだと思ったが(この手のキットはどのGPの仕様かが明記されている)後半戦仕様の方が見栄えが良いということで改造している。モナコGP以降といったところか、フロントウイングとサイドポンツーン後端が違う。要はその辺がB195との相違点だから。


後姿。作っているうちにけっこう気に入ってしまった。もっともこのキットは全然実写に似ていないのだが、スマートなノーズ〜モノコックがなかなかカッコイイ。タイヤがテカテカしてるのは、完成後の数年で樹脂の中から油か何か浮いてきた模様。BBRのタイヤって、あまり出来がよろしくない。


コックピット。シートベルトは市販のアフターパーツ。1〜2mm程度のベルトを金属エッチングのバックルに通したりしてちまちま作るのだ。面倒だが始めると結構楽しい作業。


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