ジョーダン・ハート193

Tameo(1/43)
・概要
91年に鮮烈なデビューを果たしコンストラクターズ6位をつかんだ新鋭ジョーダンは更なる飛躍を図る為にヤマハと契約、ワークスエンジンを手に入れた。しかし、1年目の軽量小型なフォードV8エンジン用に開発していた92年用マシンに無理矢理重いV12エンジンを搭載した為バランスを失い、なんと失意の最下位に。ヤマハとのけんか別れの末に93年のパートナーに選んだのはプライベートエンジンビルダーのハート。軽く、扱いやすいV10エンジンを搭載し初心に返ったコンサバな設計のマシン193は生き返ったかのように随所で快走を見せたのだった。

・説明
パーツ不足のジャンク品を\1000ぐらいで購入したこの193。91、92年とフロントウイングに拘りを見せたゲイリー・アンダーソンが、起死回生を誓いコンサバなウイングに変更してきた(それでもハイノーズ+3本ステーは結構奇抜)こともあり、F1ファンの人気は低かった。ただ前年マシン以上にカラーリングとボディラインがマッチしていて個人的には好きな車だ。ただし、F1メタルキット作成2作目にジャンク品を持ってくるあたり、自分はどうかしてるなとも思う。



正面から。作成上のポイントとして「ボディのつや」を挙げて臨んだだけに、写真で見てもシャープなつやが出てると思う。つやがシャープなだけで細部はちっともシャープじゃないね(哀)。タイヤのゲート跡がうっかり表面に出ていてカッコ悪いなぁ。写真ではちっとも見えないが、ボディカウルの分割線が細く浅く仕上がったのも成功した部分だった。このジャンルでは溝は深く掘るのが主流で、そうなるとどうしてもスケール的には不自然なほどの太さになってしまうのがこの頃はどうにも気に入らなかった。


後ろより。なかなかの愛敬を見せている。このときはキットパーツをそのまま使っている為、リアランプやタイヤなどは良い雰囲気ではない。


全景。この時期のタメオキットの常でホイールベースが極端に短いので、ノーズを延長している。いきなり改造だ。フロントウイングの取り付けは異常に苦労したな。


後ろ上から。ゲイリーはエンジニア出身ながら、非常に味のあるきれいなラインを引けるデザイナーだったと思う。まだまだコンピューターによるデザインが本格化していなかったこの頃までは、職人の手描きの味がマシンにも感じられたのだ(既に「どのマシンも同じ形に見える」といわれ始めていたけど)。


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