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残ったパーツの製作。 上はもちろんチャームポイントたるテールスタビレータ。1mmプラ板4枚重ねを丹念に丸めます。基部は3枚重ねを整形し、スタビにかかる部分をパテで作成します。 ここまで「設定準拠!」と声高に叫んできたわけですが、この基部に関しては設定から変更してしまいました。面構成的にどうしてもしっくりこなかったので、双胴エンジンになじむ角ばった形としています。 ちなみにスタビの垂直翼も好みで小さくしました。
下の右2枚は垂直翼。ボディの複製時は左右共通化のため垂直翼基部は翼のほうについています(写真中央)が、複製後の加工時にボディ側に取り付けたので翼の構成が変わった(写真右)わけです。 下左はインテーク内部。複製を前提としていたため、インテーク上面ごと別パーツとしました。
本体のディティール加工を行い、上記のパーツをあわせたほぼ最終状態のショット。
裏面。サフ吹き前ですが同時期のものです。左右分割のボディを浅い八の字に組むための加工、脚庫などのディティールの違いが分かります。
後方から。実に地味で堅実な航空機然とした(自分で言うな)スタイル。スタビレータなしでも成り立つバランスで製図したつもりです。
このあと仕上げを行い全パーツを再度複製、組み立て、塗装を行いました。 というわけで製作記は今回で最終回となります。 ココまでお付き合いありがとうございました。
近いうちにギャラリーを公開したいと思います。今しばらくお待ちください。
…まだ待たせるんですよ、どうもすみません(笑) ようはちゃんとした写真をまだ撮っていないというわけでして。
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2006年02月15日(水)
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前回までに仕上げたパーツを組み合わせて見ました。 といいつつ、片方しか作っていないので写真は中央から反転した合成です(笑) 作りかけのテールスタビレーターをあわせてみたところ、どうも双胴の中央部の幅が狭い気が。明らかにこの辺空気の抜けが悪そうで気持ち悪いので、この後中央部を1.5mmほど幅増ししました。 ちなみに1回目の図面は幅増しを考慮したものです。
で、図面まで引いておいてなぜ狭くなってしまったのかと言うと、計算不足、もそうですが、作図時に機首周り(正確に言うとボディ先端部)のイメージを優先しすぎたようです。設定画については詳しく書くと角が立つのでやめますが(笑)絵で見えるよりも横幅がないといけないみたいです。
本来の姿で後方から。インテーク内のフィンがいつの間にか付いていますね。 大体できてきたので、より細かいディティールや手直しは複製後に行おうかと思います。
というわけで、複製後。 なんてサラッとやったみたいですが、きちんとした複製なんて何年かぶりだったので結構シンドカッタ。機首はコックピットディティールごとムリヤリ抜いたのですが、ちょっと無茶でしたネェ。とりあえず機首はこれで非可動となりました。
ここまで来ればスグ?と思いきや、テールスタビレーター、インテーク内の小フィン、ボディ下面のディティール彫り直しという作業が待ってます。 まぁそれだけっちゃあそれだけなんで、次回は完成品とともに最終報告が出来たらと思っております。それでは。
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2006年01月26日(木)
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さて順調に3回目。そろそろ全体像が見たいところですが、スジ彫りに終始します(笑)
空モノはディティールの正確さ、シャープさが命。しかし私はスジ彫りはあまり得意ではない。なぜか。 自分のよく作る模型のうちカーモデルはそれほど必要とせず、またそこそこ太目の線でOKであり、ガンプラ系ではスジ彫りによるディティーリングをあまり好まないというのがあるためあまり訓練していないのです。 それでも最近空モノに手を出してからはそこそこ彫ってるんですけど、うまいとは言いがたいですネェ…
というわけで、今回は出来るだけ精度を保つ方法でスジ彫り、また参考にレベルより発売中の傑作キット、1/144ラファールMをイメージしてそれなりにしっかりした深い彫りでいこうかと(反転複製時につぶれない・サフ吹きでも消えない点も考慮)。
今回のワイバーンはボディは割と単純な平面形でエンジン部は割と横に線がまたいでいるだけなので、注意すべきは上面の線。ということで部品の加工前に図面を貼り付けて先に彫ってしまいます。上下面がホトンド変わらない(脚庫と中央部に違いがあるぐらい)というのも助かりますね。 ちなみに線はまずデザインナイフでしっかりなぞってからハセガワ・トライツール(エッチング製の薄刃ののこなどのセット)のPカッターで深く掘り下げます。彫った後は鉛筆でなぞってしっかり粉をつけておきます。
そして中央から前方・翼部にかけてクサビ型になるようヤスリがけ。ヤスリながらスジが消えないか様子を見つつ。ついでに主翼もサクッとスジっておきます。当然ながら翼断面を意識しつつ前後端を削りこみ。 ここまで出来ればエンジン部を固定できます。ちなみにエンジン部も正面からハの字になるよう削りこみ。もうどう見てもワイバーンかZのバインダーか、といった感じですね。 さすがにエンジン部のスジはボディと合わせなくてはいけないため、丁寧に現物合わせでやることになります。
今回「当て木」に使用したのは、国際興業のバス共通カード。 もちろんテレかでもいいですよ、そりゃもう使用済みを。こいつは結構曲げにも強いし薄いし硬いしでベンリ。硬い分だけ弾力があるんで両面テープを使った方が確実かもしれません。
大分形が出来てきました。次は一気に進みますよ。
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2006年01月15日(日)
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わたくしKuWaがお送りする、早くも大反響(大嘘)のスクラッチ講座第2回。図面が出来たところで、まずは面倒な機首から作っていきましょう。
ちゅーことで、コンナ感じ。 ここは図面から各面を切り出して組み合わせると言うしか説明のしようもなく。平面主体なのでプラ板の箱組が出来れば難しくはないでしょう。 ちなみに今回は都合上コックピット内、また変形用スライド機構も作っています。
黄色い部分はタミヤの光硬化パテ。日光の下で一瞬で硬化するこいつのせいで、オレを夜型モデラーから昼型に転向させた代物です。超ベンリ。 ちなみにオレはプラ板工作ではタミヤセメント(流し込みタイプ)のみを使用しています。瞬間接着剤は劣化がひどいので可能な限り使いません。
とりあえず機首のかたちが出来たら前回の説明のようにプラ板を切り出してボディの製作です。メインとなる1mmプラ板をとりあえず組み合わせてイメージ作り。
その後メインボディは上下に0.5mmプラ板を貼り付け、合計2mmとします。このとき、1mmプラ板は可変ウイングの部分で少し切り詰めると、可変ウイングの取り付け部が出来上がるという仕組みです。この後前方に向けてクサビ型に削り込んでいきます。 上下インテーク部は、現物合わせで正面から見て台形になるように桁を作ります。このとき桁はインテークの一番奥の面になるように取り付けます。
…ああ、上の方は気にしないでください(笑)
今回ボディの片側しか作っていないのはこのあと複製して両方揃えようという下心ゆえ。個人的に複製のお勉強がてら、というところです。 ただ、両方とも自作する場合でも、左右で分けて作る方がディティーリングが大分楽なんじゃないかと思います。正面から見てヘの字になるように作ることを考えてもそのほうが良いと思います。
というわけで少しワイバーンらしくなったところで、次回はディティーリングに入っていきます。
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2005年12月29日(木)
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とりあえずベタなタイトル。恥ずかしくなったら変える方向でひとつ。
というわけで、トーヤ氏のS2G(センチネル2ガンダムの勝手な略)スクラッチ企画に対し、随伴機があったらいいなと勝手に始めたワイバーンの製作を担当するKuWaです。ひとつよろしく。 コレより順を追って製作方法を紹介したいと思います。
まず製作前に設定画、センチネル別冊の1/72作例、MG誌上で展開されたワイバーンコレクション用の1/144等を参考にしつつ図面を引きます。 カッコよさで言えば1/72、設定をベタに作れば(多分未公開の上面図があったんじゃないかなぁ)誌上1/144、ということが読み取れたので、今回は設定画の持つ雰囲気を最大限尊重することを意識しました。 こういうものは精度と左右対称が命なので、あとで自信がなくなって手が止まらないように図面で正解を出しておくことが重要となります。 とはいえ(カトキトリック含め)カトキ氏の設定は正解出しがきついんですが(笑) 航空機テイストということでディティーリングもこのときにきっちり考えておく必要があります。
1枚目の写真は製作中の調整を反映した最終図面(画面表示で原寸大、印刷サイズ:10.3 x 10.1 cm; 4.1 x 4.0 inches)ですので、このままプラで切り出せば設定ソックリのワイバーンが完成することになります(多分にウソ)。
・1機あたりの材料 ボディ部:0.5mm×4枚、1mm×2枚 エアインテーク部:1mm×8枚 可変ウイング部:1mm×2枚 垂直尾翼:1mm×2枚 スタビレータ部:1mm×4枚 スタビレータ基部:1mm×3枚 エアインテーク上面・内部:1mmで現物あわせ 機首:お好みに合わせて
機首もスクラッチですが、近い大きさのものを参考・流用するのも手でしょ う。というわけで参考写真をつけます(写真2)。 上からワイバーン、HGUC・SのGコア、1/144コアブースターのコアファイター、GFF・ヘビーガンダムのコアファイター、初代MGガンダムのコアファイター。改造ならコアブースターのもの、流用ならGFFでしょうか。
よく言われる「Gコアの機首とZのバインダー」の組み合わせも参考に(写真3)。…これはムリ。
では、次は切り出したプラ板を貼り合わせていきましょう。
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2005年12月18日(日)
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